スリランカ・コロンボにある日本人経営の本格アーユルヴェーダ施設「ExSerendib Ayurveda Cure & Therapy」にて、スリランカ人ドクターによる体質診断を受けてきました。
施術終了後にもらった、オリジナル診断書の内容をご紹介します。
個人の体質や施術記録、生活上の注意点などが示された、3ページにわたる詳細な診断書です。
私と同じ「ヴァータ・ピッタ体質」の方の参考になるかもしれません。
※一口に「ヴァータ・ピッタ体質」といっても、ドーシャの数値や体調によって診断は異なってくると思いますので、あくまで参考までにどうぞ。
また、「ExSerendib Ayurveda Cure & Therapy」に行こうか迷っているけど、どんな診断書がもらえるのか気になる!という方も、ぜひチェックしてみてください。
★「ExSerendib Ayurveda Cure & Therapy」の概要や施術等については、また別記事でご紹介しています。
アーユルヴェーダって?
まず、診断書の内容をご紹介する前に、アーユルヴェーダについて軽くご説明します。
アーユルヴェーダとは、古代インドから伝えられているインド伝統医学のこと。現存する伝統医学の中では、最も古いといわれています。
アーユルヴェーダは、3つのエネルギー「ドーシャ」によって、人の体が支えられていると考えます。
・ヴァータ(風のエネルギー)
心身の特徴は、軽くて冷たく動性。
・ピッタ(火のエネルギー)
心身の特徴は、熱性と鋭さ、強烈さ。
・カパ(水のエネルギー)
心身の特徴は、安定と重さ、滑らかさ。
ヴァータ、ピッタ、カパの3つのうち、優勢なドーシャが体質(プラクリティ)であり、その人が崩しやすいドーシャとなります。
ドーシャのバランスが崩れると、体調が悪くなったり、心にも不調をきたします。
持って生まれた体質を大切にし、ドーシャのバランスを整えて健康に生活できるようにするというのが、アーユルヴェーダの考え方です。
★体質チェックができるおすすめアーユルヴェーダ本はこちら。
体質、生活上の注意点
さて、「ExSerendib Ayurveda Cure & Therapy」でもらった診断書を読み進めていきましょう。
まず1枚目。個人の体質や生活上の注意点が書かれた診断書です。
プラクリティの円グラフもついているので、自分のドーシャのバランスも一目で分かります。
待合室には、診断書の読み方のシート(日本語)も置いてありました。
ドーシャのバランス
ヴァータ 40、ピッタ 35、カパ 25
私のプラクリティはヴァータ・ピッタでした。
ヴァータについては、現在ドーシャの量が45と増大しており、バランスが崩れているそうです。
以前、本を読んで、自分のプラクリティはヴァータっぽいな…でもピッタも複合してるかも?と判断していたのですが、おおむね当たりでした。
ただ、診察を受けてみて、思ったよりピッタの割合が多く、また、ほぼないだろうと思っていたカパも25あることに驚きました。
そして、ヴァータが増大していることにも自分では気づけなかったので、問診を受けられて良かったです。
ドーシャのバランスを取るための施術
Vashapa Sweda(ハーブスチーム) 、Shiro Dhara(シロダーラ)、Shareera Abyanga(ボディトリートメント)
おすすめの施術は上記の3つ。問診後、実際にこれらの施術を受けました。
15,200ルピーと、日本で受けるより断然お安い料金。
施術の感想は、また別記事でお伝えします。とにかく最高の体験でした!
乱れたドーシャを適正量に戻すためのオイル
オイルはレジ横に陳列されているので、希望すれば購入できます。 私は、NirgundyadeeとSarshapadeeの2つをゲットしてきました(各30mlで500ルピー)。
どちらも、身体の痛み、こりなどを和らげる効果があるそうです。
体質に合うハーブティー
Five herbsは、Iramusu、Beli、Polpala、Ranawara、Neeramuliyの5種類の成分が含まれたお茶で、血行促進、デトックス作用、乾燥肌、婦人科系疾患、糖尿病、肝障害への効果があるそうです。
日本ではなかなか手に入れにくいようなので、買ってくればよかった…。
おすすめの食べ物
シナモン、コリアンダー、クミン、緑の葉野菜、スープ、オートミール粥、穀物、調理された温かい食品、ゆで野菜
摂ることをおすすめしない食べ物
度数の強い酒、インスタント食品、コーヒー、パン、焼き菓子、牛肉、辛い食品
おすすめのアクティビティ
定期的な運動、規則正しい睡眠、規則正しい食生活、ヨガ、水泳、瞑想
あまりおすすめできないアクティビティ
夜遅く寝る、考えすぎ、働きすぎ、食事を抜く
体質に合う気候
(日本語訳シートのまま「気候」と表記しましたが、「過ごし方」という趣旨かしら?)
14:00~18:00→ヨガ、白湯を飲む、入浴、ゆで野菜を摂る
10:00~14:00/22:00~2:00→水泳、新鮮なフルーツを摂る、ハッピーに過ごす、怒らない、辛い物を摂らない
体質に合わない気候
エアコン、気候変化
フードリスト
ヴァータ、ピッタ、カパ体質それぞれにとって、◎非常に良い、○良い、△普通、×良くない、というマークがついたフードリストももらえました。
特におすすめ食材
中でも、特におすすめの食材を教えてもらったのでご紹介します。
果物
Beli(ベリ/ベールフルーツ)、りんご、パパイヤ、ぶどう、バナナ、オレンジ、グレープフルーツ、メロン、アボカド
Beliとは、どうやらインド半島や東南アジア原産の柑橘系の果物のようです。他の果物は日本でもメジャーですね。
スパイス
カレーリーフ、海塩、コリアンダー(葉)、コリアンダーパウダー、しょうがパウダー、しょうが、クミン、たまねぎ、にんにく、カルダモンパウダー、カルダモン(種)、黒コショウ、緑コショウ、白コショウ、サフランパウダー、ターメリック、岩塩、ディル
唐辛子、クローブ、マスタード、カレーパウダーを除き、リスト内のほぼすべてのスパイスがおすすめということですね。このリストを見てからというもの、料理やスイーツにスパイスを多用しております!
しかし、これだけスパイスがおすすめに入っているのに、カレーパウダーがあまりおすすめでないのはなぜだろう…。
肉・油類
ヤギ肉、羊肉、ベニバナ油、白身魚、白身川魚、うさぎ肉、牛乳、牛脂、ヨーグルト、ラッシー
ヤギ肉、羊肉、うさぎ肉というのはちょっと難易度高いかも。よく家で食べる豚肉が入っていません…。そういえば、牛肉も摂ることをおすすめしない食べ物に挙げられていました。
白身魚と牛乳、ヨーグルトは取り入れやすいですね。
野菜
ゴトゥコラ、Snakegourd(ヘビウリ)、Bamboo Bud(たけのこ?)、Ash Plantain(クッキングバナナ)、Kohila(コヒラ。スリランカの根野菜)、ヘチマ、ダール、カレーリーフ、にんじん、Amuna Leaf、Kohlabi(コールラビ)、にんにく、Inhala、カリフラワー、Asamodagam Leaf、パセリ、Lunuwila、かぼちゃ※、ベイクドポテト※、セロリ※、空心菜、Drumstick(ワサビノキ/モリンガ)、Murung、たまねぎ、大根、Welpenela Kola(ウェルペネラ)、マッシュポテト、ひよこ豆、ほうれん草※、Green Gram(緑豆)※、きゅうり※、オクラ※、Sarana※、サツマイモ※
※印のものは、「Less」とのメモがあったので、少なめに、という意味だと思われます。
英語表記のものは、日本ではあまりなじみがないですが、スリランカで常食されている野菜です。分かるものはカッコ内にカタカナ表記を入れてみました。
★ゴトゥコラについては、昨年都内で行われたスリランカイベント「Ayubowan! SRI LANKA」でゴトゥコラティーを購入して飲んでいます。
★モリンガも栄養価が高く、スーパーフードとして認知されている野菜ですね。
こんな商品も→世界が注目のスーパーフードモリンガ+乳酸菌【ビューティーモリンガ】
本当はスリランカの野菜も生でゲットできれば良いのでしょうが…。それは難しいので、お茶やパウダーで我慢。その他の日本でもメジャーな野菜は、普段から意識的に食べるようにしています。
主食
赤米、黒パン、白米、ストリングホッパー
赤米は、スリランカで非常にメジャーな、赤みのあるパラパラとしたスリランカ米ですね。ぜひゲットしたいですが、日本だとどこに売っているんだろう…。
ストリングホッパーとは、主に米粉に塩を混ぜて作られる、歯ごたえの全くない麺です(そうめんに似ているかも)。スリランカでも、カレーと一緒によく食べました。 日本でも、KANDY(東京・日本橋)やAPSARA Restaurant & Bar(東京・西早稲田)などのスリランカ料理店で食べることができます。
一日の過ごし方
一日をどう過ごせばよいか記したペーパーも渡してくれました。
起きてすぐ(5:30~6:30)
・コップ1杯の白湯を飲む
朝食(8:30~9:30)
・しょうがのジュース、スープ、粥(オート麦、大麦)←温かくした方がベター
・穀物(緑豆、ヒヨコ豆)
・フルーツジュース 100g(10:00~12:00)
・ゆで野菜
昼食
昼食のベストタイムは12:00~14:00。ピッタを整える食べ物↓
・赤米 2カップ
・ゆで野菜 250~500g(多めに)
・グリーンリーフ 250g(多めに)
・魚/肉 50~150g(少なめに)
・フルーツ 150g
【注意点】昼食を食べる時間が遅くなった場合は、炭水化物とタンパク質の量を半分にすること
14時以降、夕方
・コーヒー、パン、冷たい飲み物を摂らない
・ごま油入りの温かいスープ、白湯、ハーブティーを摂る
・昼食の3時間後、夕食の3時間前に、トリファラパウダーを白湯と飲むとよい(14:00~18:00)
トリファラパウダーとは何ぞや?と思ったのですが、アマラキ、ビビタキ、ハリタキという3つの果実を乾燥させ粉末にしたもので、アーユルヴェーダで多用されている自然のお薬なのだそうです。3つのドーシャを落ち着かせてくれます。
消化促進・整腸作用など内臓のケアに効果的。トリファラ水の上澄みで疲れ目も改善できるそうです。インドでは、「母がいなくても、トリファラを摂取していれば問題はない」と言い伝えられています。
なにそのミラクルハーブパウダー…!と気になった私は、iHerbでさっそく購入しました。笑
夕食
夕食のベストタイムは18:00~20:00。カパを整える食べ物↓
・赤米 1カップ
・パン 3枚(15mlのハーブワインも一緒に摂るとよい)
・ゆで野菜 250g
・肉 30~50g(少なく)
・フルーツ 150~250g
・ダール 30g
夜の時間の過ごし方
・布団に入る前に、星や空など自然を楽しみながら足湯をする
・ベストな就寝時間は22:00
【注意点】22:00以降は精神が昂り、眠りにつきにくくなる。週に3,4日は21:00~22:00に就寝するように心がける。
さいごに
「ExSerendib Ayurveda Cure & Therapy」での診察後にもらえる、診断書の内容をご紹介しました。自分なりに頑張って和訳してみたのですが、もしかしたら誤りがあるかもしれませんので悪しからず。
すべてを実践するのはなかなか大変ですが、少しずつ生活の中に取り入れて、健康な心と身体を目指していこうと思っています。
自分におすすめの過ごし方や食べ物はもちろん、避けた方がいいものも分かったので、以前より体調を崩す回数が減ったように思います。
みなさんも、機会があれば、アーユルヴェーダの本場インドやスリランカで、医師による診断を受けてみてくださいね。有意義な体験になることと思います。
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