かなり久しぶりの更新になりましたが、続スリランカ旅行記3日目。
シギリヤロック、そしてマータレーのスパイスガーデンの後に向かったのは、世界遺産の古都キャンディです。
スパイスガーデンからは車で約1時間半です。
☆シギリヤロックとスパイスガーデンの記事はこちら↓
キャンディに到着後、まずはブッダの歯が奉られている仏歯寺に向かいました。
仏歯寺とは?
スリランカ仏教において、アヌラーダプラのスリー・マハ菩提樹に次いで重要な聖地とされる寺院です。
370年、インドの王妃がスリランカ王に嫁いだ際に持ってきたのが、仏歯(ブッダの歯)です。以来、仏歯は、王朝が移り変わるとともに受け継がれ、1590年、最後の王都が置かれたキャンディの仏歯寺に奉納され、現在に至ります。
いざ寺内へ
寺院に入ると、色鮮やかな壁画に迎えられます。
壁には、ペラヘラ祭の様子が描かれています。ペラヘラ祭は、年に一度、15日間にわたって行われる、仏歯をのせたゾウが街を練り歩くパレードです。
壁画は塗り直され、このように鮮やかさを保っています。
寺院の入り口のアーチには、ダンブッラ石窟寺院にも見られた特徴的なレリーフが施されています。
中央の神様の口から二手に分かれて生き物?が飛び出しています。モチーフが何かは忘れてしまいましたが(ごめんなさい)、たしか、魔除けの意味があると聞いたような気がします。
世界遺産ダンブッラ石窟寺院の記事はこちら↓
寺院は裸足で参拝します。ただ、地面が熱いので、靴下を履いたままの観光客も多かったですよ。
本堂
1日3回のお祈りの儀式(プージャ)の際には、献花台の向こうに黄金の容器に入った仏歯を見ることができます。
私は残念ながら時間が合わず、見ることができませんでした。
プージャは、6:00~、11:00~、18:30~なので、せっかくなら時間を合わせて訪れてみては。
献花台の手前では、座り込んで熱心にお祈りをする人も。
立派な象牙で飾られた祭壇もあります。
ペラヘラ祭の際に仏歯を入れる容器も展示されていました。
これをゾウの背中にのせて街を練り歩くのですね。
仏像が安置された白亜の部屋
進んでいくと、たくさんの仏像が安置された部屋に着きます。
スリランカでは、寺院を訪れる際に、在家信者の衣装「白衣(びゃくえ)」という白い服を着るのが一般的です。
観光客はそれほど気にしなくても大丈夫だと思いますが、私は念のため白っぽいトップスを着ていきました。
白衣に身を包んだ大勢の人々が、座り込んでいます。
あまりカメラで撮影するのも申し訳なかったので、控えめにシャッターを切りました。
壁には、仏歯伝来の物語が、数十枚の絵画によって描かれています。
子供や文字が読めない人でも分かるように、絵で説明されているのだそうです。
中庭
中庭に出て、建造物を眺めてみます。
精巧な装飾が施されており、思わず見入ってしまいました。
中庭では、銃を携えた警察官?警備員?が歩いていました。やはり重要な聖地のために、厳重に警備がされているのでしょうか。
景色を撮っていると、少年たちがこちらに気付いてカメラ目線に。少しはにかんでシャイな感じでした。遊んでいるところを邪魔してしまったのならごめんね。
展示室~ペラヘラ祭の先代のゾウのはく製~
展示室には、ペラヘラ祭の仏歯をのせた先代のゾウのはく製が展示されています。とりわけ立派だったそうで、国宝扱いとなっています。
ゾウの中でも神聖とされるゾウは、鼻が白いのだそう。世界中を探し回って、インドから連れてきたそうですよ(たしか…。私の聞き違いだったらごめんなさい)。
たしかに、鼻が白いゾウ、これまで見たことがなかったです。それほど希少ということなのでしょうね。
当時の大統領ジャヤワルダナ氏と写るゾウ。身体も大きく、牙も立派ですね~。
ところで、仏歯寺を出たところで遭遇した、ゾウを乗せるためのトラックには、ペラヘラ祭のイラストが描かれていました。可愛かったので思わず撮ってしまいました。
スリランカの人々にとって、ペラヘラ祭は一大イベントなのでしょうね。機会があれば見てみたいなあ。
まとめ
一口にお寺と言っても、やはり日本のお寺とは大きく様子が異なっていました(仏教の宗派が異なるので当たり前と言えばそうなのかもしれませんが…)。
日本人も仏教への信仰心がないわけではないと思いますが、白衣に身を包み、熱心に祈りを捧げるスリランカ人の姿を見て、彼らの心にはより深く仏教が根差しているのだなあと実感しました。
次回は、エキサイティングな伝統舞踊・キャンディアンダンス鑑賞編をお送りします。