旅情をそそる駅弁。
数年前、台湾で電車に揺られながら食べた、煮卵と排骨(パイコー)飯のお弁当の味を今でも思い出します。
素朴かつ八角の効いた美味しさで、たまーに無性に食べたくなるんですよね。
そんな台湾の駅弁を、錦糸町駅すぐ近くの劉の店(リュウノミセ)で食べることができるんです。
アクセス
錦糸町駅南口から、徒歩1分の場所にあります。
駅を出て、すぐ右手に、”ピアきんしちょう駅ビル通り”という飲み屋街があります。
その通りに入ってすぐ左手に見えるのが、今回のお店、「劉の店」です。
お店の上に「鶏串魚串赤とんぼ」の看板があるのが目印ですよ。
本当に駅近なので、迷わずにたどり着けると思います。
お店の外観
朱の外壁に、瓦屋根が特徴的な外観です。
ふつうの中華料理店っぽいですが、店頭に大きな鉄道弁当の看板が。
アド街ック天国やぶらり途中下車の旅などのテレビ番組でも紹介された、イチオシメニューのようですね。
その他の魯肉飯などの台湾料理も美味しそうですね〜。
店内の様子
さっそく入店してみましょう。
平日の12:30過ぎの様子です。
カウンターはなく、すべてテーブル席の、こぢんまりとしたお店です。
雨だったこともあってか、空いています。
客層は台湾?中国?の方が多めですね。中国語が飛び交い、さながら現地のよう。
メニュー
メニュー表には、台湾の定番料理が並びます。
ライスおかわり1回無料の、お得なランチ定食もありますよ。
美味しそう…いろいろと食べたくなりますね。
人気メニュー、特製鉄道弁当!
他のメニューにも惹かれつつ、さっそく今回のお目当てである、特製鉄道弁当(1,150円)を注文しました。
☆「劉の店」の特製鉄道弁当とは…
2008年5月、台湾新総統就任の際に、世界各国から招かれた要人・大使・国賓に対し、台湾新幹線の車内で振舞われた昼食を、忠実に再現した一品。クラシックな容器を開けると、中からは温かい排骨飯が顔を出します。台湾料理通ならば一度は食べておきたい希少なメニューです。
テイクアウトもできるようですが、今回は店内でいただきます。
厨房でお肉を焼く音が聞こえたので、作り置きではなく、注文を受けてから調理しているみたいですね。
5分ほどで運ばれてきました。スープ付きです。
可愛らしいステンレスのお弁当箱です(※こちらのお弁当箱の持ち帰りはできません)。
「臺鐵薪火相傳 12代同堂系列」「EMU100」の文字が入っています。
「EMU100」とは、EMU100型電車のことで、当時の自強号Zìqiánghào(台鉄の特急列車)ですね。
ちなみに、台湾には台鉄(台湾鉄道)と高鉄(台湾高速鉄道)があり、前者が日本でいういわゆる在来線、後者が新幹線にあたります。
数年前、台北駅にて、台鉄の切符売り場に並んでいたら、現地の人に「高鉄の切符売り場はどこ?」と聞かれ、「ここじゃないよ、あっちだよ~」と教えてあげたのを思い出します(たまたま前日に高鉄に乗車したので知っていた)。現地の人も紛らわしいのかしら?笑 全く違う路線なのでご注意を。
さて、ふたを開けてみます!
どーんと、大きな排骨(パイコー/豚スペアリブ)が現れました!
煮卵、たくあん、きぬさや、高菜も入っています。
お弁当は二層になっていて、下の段には蒸しキャベツとニンジン(多分。炒めてはなさそう?)がのったご飯が入っています。
正しい食べ方は分かりませんが、とりあえず上の段の具材をすべて、ご飯の上にのせてみました。
おー、いい感じです。笑
さて、排骨からいただきます〜!
歯ごたえもありつつ、決して硬くなく、ジューシーなお肉です。
ほんのり八角が香り、美味です!
お次に、煮卵。
台湾の駅弁らしく、固茹で卵です。
しっかりとした味付けで、ご飯が進みますね~。
ご飯の上にトッピングされた干しエビの香ばしさもポイント。
麺類などにもよく振りかけられている干しエビ、好きなんですよね〜。
これがあるだけで美味しさが全然違います。
ごま油の香りが効いたスープは、あっさりとした味付け。
具材は、にんじんと大根とネギですね。
お弁当の味付けが濃いめなので、このくらいさっぱりとしたスープが合いますね。
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台湾の駅弁は現地で2回ほど食べたことがありますが、「劉の店」の台湾鉄道弁当は、再現度高め。
変にオシャレっぽくしたり、日本人向けに味付けを変えたりなどしていないのが、好感度高いです。
もう、ガツガツ食べちゃいました!笑
さいごに
台湾の鉄道の旅に思いを馳せることができる、鉄道弁当。
現地の駅弁の価格と比べるとやはりお高めですが、日本にいながら台湾の旅情を感じることができる、台湾好きには超おすすめの一品です。
ぜひ味わってみては?
★テイクアウトした台湾鉄道弁当をほかほかに温めるなら、台湾の国民的家電「大同電鍋」で!現地の味に近づくかも!?