続スリランカ旅行3日目。
シギリヤロック登頂→スパイスガーデン散策→仏歯寺参拝と、最も予定を詰め込んだこの日。
最後に訪れたのは、キャンディアンダンスショーです。
正直、ツアーに組み込まれるような観光客向けのショーなんでしょ?と、あまり期待していなかったのですが、想像以上に迫力があり、エキサイティングでした。観れて良かったです!
キャンディアンダンスとは?
もともとは悪魔祓いを目的として躍られたこの地域の伝統舞踊。18世紀ころに、ファイアーダンスなどが組み込まれた現在の形となったそうです。
キャンディ市内では、3カ所で鑑賞できます。
今回訪れたのは、クオリティの高さから一番の人気を誇るという、キャンディ芸術協会(The Kandyan Art Associations)です。
仏歯寺のすぐ裏手、キャンディ湖のほとりにあります。
毎日17:00開演、約1時間のショーです。満席になることもあるそうなので、予約するのがベターだと思います。
★以下のような日帰りツアーを利用するのも一つの手かもしれませんね。
VELTRA 世界遺産キャンディ+ピンナワラ象の孤児院+キャンディアンダンスを楽しむ日帰りツアー<日本語ガイド/貸切チャーター>
開演までしばし待ち…~おかしな日本語解説!?~
開演まで時間があったので、お手洗いを済ませました。
トイレの入り口に従業員?清掃員?らしき人が座っていますが、特にチップなどは必要なく、そのまま入って大丈夫でした。
座席は、1階席と2階席があります。
席は先着順だそうですが、ガイドさんが1階席のちょうど真ん中あたりの席を確保しておいてくれました。
木製の硬い椅子ですが、約1時間程度の上演なので辛くはないと思います。
席に着くと、日本語の解説がもらえたのですが、その翻訳が壊滅的だったのでちょっとご紹介。
なんとか解読してやろうと思いましたが、ニュアンスをなんとな〜〜く掴める…かも…!?というレベルです。
解説の一例です(原文のまま)。
1。MAGUL BERA(儀式用のドラム)
任意の関数とドラム(ドラ)が儀式の不可欠な一部である場合、シェルの巻き貝の吹き付けは、開始時の伝統的な呼び出しです。それは手の守護の神々の祝福を求める際の儀式の音楽を提示する古代のシンハラ語のカスタムです。
……!??
う~ん…伝わってこないですね…。自動翻訳機を使ったのでしょうか?
どなたかスリランカの言葉が分かる方、訳してあげてください…。
いよいよ開演!
さて、ショーが始まりました。
マグル・ベラ(MAGUL BERA)
太鼓の音色とともに、ショーの開幕です。素手で太鼓を激しくうち鳴らします。
プージャの踊り(POOJA DANCE)
太鼓とラッパの音が鳴り響く中、女性達がステージ上に現れました。
ブッダへ祈りを捧げる儀式がプージャ。その礼拝儀式を踊りで表現しています。
★仏歯寺でも、1日3回のプージャが行われています。詳しくはこちらをどうぞ→世界遺産キャンディ 仏歯寺参拝編【スリランカ旅行3日目③】 – Take a break
ここまでは、まったりとした雰囲気です。
優雅で素敵ですが、これが1時間続くとちょっと飽きちゃうかも…?という感じでした。
しかし、ここからエキサイティングな展開を見せます。
ラバンの踊り(RABAN DANCE)
皿回しのような曲芸が始まりました。
右手で円盤を回転させ、左手に持つ細長い棒の上にのせ操ります。
どんどんの円盤の枚数が増えていきますが、安定感は崩れません。お見事!
仮面の踊り(MASK DANCE)
悪魔祓いの儀式として行われる仮面舞踊です。なんと、今も南部で精神療法として行われているのだそうですよ。
中でも、歌舞伎の連獅子の「毛振り」のように、頭をぐるんぐるん回す姿が凄かったです。
頭、飛んでいっちゃうんじゃないの…!?というくらいの勢いです。
そういえば、歌舞伎の「毛振り」には、邪気を払う意味があると聞いたことがあります。
スリランカの悪魔払いの踊りにも、このように「毛振り」に似た所作があるのは、単なる偶然なのでしょうか…?
茶摘みの踊り(TEA PLUCKING DANCE)
茶摘みの衣装をまとった女性達が、楽しげに踊ります。収穫の喜びを表しているのですね。
パンゼル・ナトゥム(PANTHERU NATUM)
屈強な青年達が現れました。シンハラ族の戦士の踊りです。
ものすごい勢いで、駒のように回転したり、バク転したりと、縦横無尽に舞台上を駆け回ります。
これでもか!というほどくるくる回ります。
どこからそんな馬力が出てくるの…?というくらいのすばしっこさです。
驚きのあまり、思わずシャッターをたくさん切ってしまいました。
サルパリヤ(SALUPALIYA)
南部に伝わる踊り。病気の人を笑わせて元気にするらしいです。
コミカルかつ愛嬌たっぷりな動きで、観客も思わず「ふふふ…」と笑みがこぼれます。
マユラの踊り(MAYURA WANNAMA)
戦いの神の乗り物で、勝利を祈る意味があるクジャクを表現しています。
流れるような優雅な踊りでした。
ギニ・シシーラ(FIRE DANCE)
ここからが、最大の見せ場かもしれません。
人間を悩ます27の悪魔を追い払う力があると信じられてきた火を操る演目です。
両手に持った松明をブンブン振り回します。
火を腕に押し付けています…!大丈夫なのでしょうか…。
さらに、松明を掲げ、その松明を口に近づけます。
まさかとは思いましたが、口の中に入れてしまいました!
ドラゴンのごとく、口から炎を吐き出したりも…。
火傷しないのでしょうか?不思議でたまりませんでした…。
最後に、松明を両手に持った小太りの男性が現れました。
そのままくるくると回り出します。
ふくよかな体型ですが、先ほどの屈強な男性にも劣らない俊敏さ。火が消えそうで消えない、絶妙な速度でした。
ファイヤーダンス、見ごたえのある演目でした…!
ヴェスの踊り(VES DANCE)
クライマックスです。太陽を意味する豪華な衣装に身を包んだ男性達が力強く踊ります。この踊りを習得するのに長年の修練が必要なのだそうですよ。
きっと動作の細部まで、きっちりとした型があるのだろうな~と感じさせる踊りでした。
さいごに
この日は観光を詰め込んだせいで、疲れ切った状態でキャンディアンダンスを観たのですが、いざ観てみると、バラエティ豊かな踊りの数々と華やかな衣装に、ぱっと眠気が覚めました。魅惑的な舞台でした…。
世界遺産の古都キャンディでの、思い出に残る一夜になりました。
観ようか迷っている方は、1時間程度の公演ですし、立ち寄ってみては?
次回は、キャンディの街を一望できる丘の上のリゾート、アマヤヒルズホテル宿泊編をお送りします。
〈現地オプショナルツアーVELTRA〉
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