続・スリランカ旅行3日目。
世界遺産シギリヤロックに登頂したのち、マータレーにあるスパイスガーデンを訪れました。スリランカはスパイスの宝庫!ということで、楽しみにしていた場所のひとつです。
シギリヤロックからは車で1時間ちょっとです。ちょうどキャンディの街に向かう途中にありますね。
(シギリヤロック登頂編はこちらの記事をどうぞ↓)
併設のレストランでブッフェランチ
まずは、スパイスガーデンのレストランでランチをとりました。
入口には、こんな可愛らしいお花も。
スリランカでは、このように花を水に浮かべた器がよく置いてありました。浮き花というのかしら?とっても素敵です。
ブッフェ形式です。いろんな種類のカレーもありました。
欧米の方も多かったです。ツアーコースに組み込まれているのでしょうね。
スパイスガーデン散策
日本語を話すお兄さんが、1組に一人ついて園内をガイドしてくれます。流暢によく喋ります。ただ、あまり難しい日本語は分からないようなので、質問は簡単なことだけにしたほうが良さそうです。
コンパクトな園内は、色々な種類のスパイスの植物が植えられていました。一部をご紹介します。
ウコン(ターメリック)
カレーなどに使われるターメリック。私も料理やホットミルクに混ぜたりなど、日々お世話になっています。しかし、栽培されているウコンをなかなか見る機会はないですよね(日本でも、鹿児島や沖縄で栽培されているみたいですが…)。
食材や染色に使われるのは、根茎です。この土の下には、黄金色をした根茎が眠っているのですね。大きな葉っぱを引っ張って、掘り起こしてみたい気持ちに駆られました。笑
ガイドのお兄さんが根茎を見せてくれたのですが、本当に鮮やかな色をしています。
バニラ
種子が香料の原料になります。近づいたらバニラの香りがするのかな?と思ったのですが、収穫した時点では香りはないのだそう。鞘ごと発酵・乾燥をすることで初めて香りが抽出できるらしいですよ。
ジンジャー(ショウガ)
日本でもお馴染みのスパイス、ショウガ。
ショウガの根茎が食材や生薬として使われますね。 私も冬や風邪気味の時はショウガに頼りきりです。こんなに馴染みのある食材なのに、葉っぱを見るだけでは何の植物が分かりませんでした…。なんだか切なさを覚えてしまいます。ごめんねショウガさん。笑
カカオ
木に成っているのは、まだ小さいカカオの実ですね。
成熟すると、カカオの実はラグビーボールくらいの大きさになります。その中に、白い果肉に包まれたカカオ豆が詰まっているのです。なんだかちょっと意外な見た目をしていました。
パイナップル
…パイナップルの実って、こんな風に茎から突然生えているんですね!?ヤシの実みたいに木になっているわけではないのか…(無知過ぎ?笑)。
それにしても、改めて見てみると、これを最初に食べようと思った人は凄いですよね…。実はトゲトゲしているし、茎や葉っぱも赤味がかっているし…危険な植物に見えます。おかげで今、我々は美味しいパイナップルを食せているのですが。先人達に感謝。笑
ペッパー(コショウ)
コショウの実は、ブドウのような房になって実ります。
赤くなっているのが完熟した実です。ホワイトペッパー(白胡椒)は、この完熟した実の外皮をむいたものなのだそう。それに対して、まだ完全に熟す前の緑色の実を乾燥させて黒くさせたものが、ブラックペッパー(黒胡椒)なのだそうですよ。
カルダモン
スパイスの女王と呼ばれる、カルダモンもありました。ホットミルクやチャイ、お菓子作りの際に入れると、とっても美味しいんですよね。私も大好きです。
なんと、地面の近くに実をつけるのだそうです。
地面に這いつくばるようにして伸びている茎の先についているのが、カルダモンの実です。まさかの実り方でした…。
成長すると、下の容器に入っている実のように少し褐色がかってきます。
皮をむくと、その中に香り高い黒い種子が詰まっています。
シナモン
ガイドのお兄さんがシナモンのかけらを渡してくれました。手のひらで砕いてみると、とてもよい香りが。家にあるパウダーよりも香りが強くて驚きました。
謎のハーブ”はたわら”
ガイドのお兄さんが、「髪に良いハーブ!」とアピールしてくれたのが、”はたわら”なる、もさもさした植物。「…腹わた??」と聞き返すと、「ちがう!は た わ ら!」との返答。
ググってみても、”はたわら”なるハーブがヒットしなかったので、シンハラ語とかなのかしら…。どなたかピンときた方は教えてください。
商品説明ブース
園内を一周した後、ハーブ・スパイスを使ったオイルやクリーム、薬などの説明を受けます。マッサージも勧められましたが、断りました(特に勧誘はしつこくなかったです)。
スパイスのお茶を出してくれました。コレステロールに効くんだったかな?ちょっとうろ覚えですが…。
日本語の商品説明シートもありました。
「気になるものは何でも試していいよ♪」とのこと。
説明シートに書いてあった、アロエベラクリームにサンダルウッドオイルを混ぜたのが気になる〜と言ったところ、腕に大量に塗ってくれました。笑
クリームとオイルを練り練りして…
腕にたっぷりのせられ…
伸ばされ…
擦り込まれ…
擦り込んでいるうちに、「すぐ馴染んだでしょ♪」と。たしかにあまりべとつかなかった気がします。
他にも、お腹の薬や、歯を白くする歯磨き粉、シロップなどの説明を受け、見学ツアーは終了しました。
特に売り込む感じはなく、淡々と説明してくれるので気楽でした。
最後に、チップとして、ガイドのお兄さんに100か200ルピーを渡しました。
お土産ショップ
オイルが欲しいなと思っていたのですが、大きいサイズのボトルしかなかったため、購入しませんでした。各種スパイスや、カレーパウダーなども売っていましたが、街中のスーパーで買う方が安いのでこれも購入せず。
試しに、歯磨き粉(Tooth Powder 1,800ルピー)と、お腹の不調に効く薬(Udara Shanthiya 1,300ルピー)を買ってみました。
(スーパー、薬局で買えるお土産についてはこちらの記事をどうぞ↓)
歯磨き粉(Tooth Powder)
この歯磨き粉は、使い続けると歯が白くなるのだそう。ペースト状ではなく、粉末です。練り歯磨き粉に混ぜて使っても良いです。香りは形容しがたいのですが、湿布と土のような香りがするような気がします…。
帰国後、たまーに使う程度なので、効果のほどは?です…笑 今日から毎日使ってみますので、数ヶ月後に報告しますね。
お腹の不調に効く薬(Udara Shanthiya)
ウダラ・シャンティヤUdara Shanthiyaというこの薬。調べてみると、Udaraはサンスクリット語で腹部という意味みたいです。Shanthiyaは不明…。
あらゆるタイプの腹部疼痛、食欲不振、消化不良、下痢、嘔吐、便秘に大変効果があるそうですよ。なんですかその万能さは…。成分が書かれていないのがちょっと怖いですが。笑
フィルムに包まれた、半固形のしっとりしたタブレットです。まだ使っていませんが、使用期限は2年あるので、いつか腹部の不調に襲われたときには、効き目をレビューしますね。
まとめ
普段使っているスパイスは、こんな風に育っているのか〜というのが分かり、なかなか面白い経験でした。パウダーなど加工済みの姿からは想像しにくいですものね。
完全に外国人観光客向けの施設ですが、スパイスやハーブ、南国の植物に興味のある方は寄ってみてはいかがですか?
次回は、世界遺産キャンディにて仏歯寺と伝統舞踊キャンディアンダンス見学編をお送りします。